父が亡くなって12年、母が亡くなって11年。二人の13回忌法事を行いました。子ども、孫、ひ孫、配偶者も合わせて28人が集まりました。父母に直接会っていない者も、父母の縁でつながって一同に集まりました。9人のひ孫が小さな手を合わせ、お焼香する姿に思わず涙が出ました。
生きていれば、102歳と100歳。戦後の動乱期から高度成長期と夫婦で家業の織物業を切り盛りしてきました。父は休むことなく仕事に励み、母は寄宿していた従業員の世話や家内を取り仕切って、子どもの世話どころではなかったと思います。私たち子どもたちは、女中さんや叔父、叔母に面倒を見てもらいました。しかし、何不自由なく幸せでした。たまの休みにどこかへ連れて行ってもらうのがとても嬉しかった。私が結婚するころになると、二人で旅行に行くのが楽しみでした。仕事には厳しい父でした。反発もありましたが、その精神を受け継いで仕事に励んでいます。
法事では、28人が和気あいあいと楽しい時間を過ごしました。この様子を見て、二人とも喜んでくれたと思います。