本日、中野の宝仙寺にて告別式が営まれ、お悔やみとともに受付のお手伝いをさせていただきました。
能楽界ではまだまだこれからという時に残念で仕方ありません。則直さんは、最初に山本会狂言をアミーゴに呼んだきっかけとなった山本泰太郎さんのお父さんです。泰太郎さんと10年ほど前、狭山の居酒屋で意気投合して、話がアミーゴ狂言会の実現につながりました。毎回、アミーゴの狂言会では則直さんは出演してくださって、その後の打ち上げでもお酒を飲み交わし、競馬の話など舞台では見られない楽しい話をしました。本拠地、杉並能楽堂に呼ばれた時、能舞台の上で、「昔、この舞台の上で野球のスライディングをしていて、親父に見つかって怒られました」と話されたことを思い出します。やんちゃな次男坊がそのまま大人になったようでした。舞台では、江戸式楽の伝統を守り、剛直でありながら軽妙さを兼ね備えた芸風で知られています。6月12日にアミーゴの「狂言とお囃子」で舞台に出演する予定でした。もう一度、舞台であの姿を見たかった。
<山本則直>
昭和14年(1939年)2月23日生。大蔵流故山本東次郎則重の次男。 昭和19年「いろは」で初舞台。昭和51年(1977年)度芸術選奨新人賞受賞。平成8年11月4日に国立能楽堂での先代東次郎の追善公演の際、新たな試みとして狂言一調「楽阿弥」を上演し好評を得た。番外曲「射狸」を東次郎と共に復曲上演。平成17年度芸術選奨文部科学大臣賞受賞。平成18年紫綬褒章受賞。重要無形文化財総合指定・日本能楽会会員。
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