2017年10月17日

運慶展

東京国立博物館で「運慶展」を鑑賞してまいりました。運慶は鎌倉初期の仏師で、日本彫刻史上もっとも有名な作家です。父は定朝(じょうちょう)5代目と称する慶派の康慶(こうけい)。当時は京都に根拠を置く院派、円派が貴族階層の信任を受けて勢力があり、興福寺に所属し、奈良を中心とする慶派は振るわなかったのですが、運慶の代には関東武士の間に活躍の場を求め、その情勢を逆転させました。壮年期には奈良の興福寺の造仏により、仏師としての僧綱位(そうごうい)も法橋(ほっきょう)から法眼(ほうげん)、法印(ほういん)へと上り、晩年には主に鎌倉幕府関係の仕事を手がけるなど、例のないほど実力と人気があった仏師だと推察されます。
今回の展覧会では、全国に31体あるとされる運慶作品のうち22体がそろい、運慶の父子らの作品も含めた仏像が計74体展示されています。運慶仏は現存数が少なく、世界的傑作と名高い興福寺(奈良市)の無著(むじゃく)・世親(せしん)両菩薩立像(ぼさつりゅうぞう、国宝)をはじめ、写実性と迫真性にあふれた作品ばかりです。
会場に入ると、いきなり「円城寺 大日如来坐像」が出迎えてくれます。粋な計らいだと感じました。運慶の処女作ともいわれています。大好きな仏像です。学生時代のサークルで「運慶快慶」をテーマに学習し、この仏像を粘土で作って展示したことを懐かしく思い出します。
無著像。いいですね。仏像ではありませんが、内面まで彫り出していますね。傑作です。龍燈鬼像。これも素晴らしい。今回の展示会は、像を背後からも見ることができる展示方なので、お尻の筋肉や背中などが鑑賞できました。
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posted by mizuさん at 14:51| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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